ティール組織を目指しながらついつい目標がほしくなるということ
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ティール組織には、上下関係も、売上目標も、予算もありません。
ついつい従来の達成型組織や官僚型組織の発想でいくと、目標を設定したくなりますが、実際には、目標を設定する必要がないというのは、自分にとっても軽くパラダイムシフトです。
マインドセットするには、目標を設定して、ビジョンを明確にするのが楽だし早いと思っているので、ついつい、目標を設定したくなっちゃうのですね。
やってみると実感するのですが、確かにティール組織にしようとすると目標は邪魔です。月曜と木曜の朝に取り組んでいるMastermind Philosophyの取り組みは、自分にとっては研究の一環で、マスターマインドやティール組織を検証する部分があるのですが、目標を設定すると、いろんなところに不具合が生じてきます。
そしてやっぱり、目標はいらないんだなぁ、と最近になって思いました。
目標を導入して意識すると、そこには何らかのマネジメントが働きます。
達成しようよ、と。
成し遂げる、達成する、という力学を働かせるなら、何もティール組織である必要はあんまりないんだなぁ、と思います。
それなら達成型組織で十分機能するからですね。
そうではなくて、目標を追いかけるのではなく、達成したかどうかをみるのではなく、状況や流れや存在理由に応じて、自己組織化が進んでいくかをみる、とするならば、目標はいらないんだなぁ、です。
自由にいろんな発想が生まれ、
いろんな取り組みが生まれ、
うようよと展開し、
創発が生じていく。
それはどんどん目標を手放していく方向に近くもあります。
どうなるかわからない、
何が起こるかわからない、
これを積極的に引き受け、引き起こしていくというのは、怖いものがありますね。
マネジメントしたくなるし、目標でコントロールしたくなりますからねぇ。
自分たちの存在理由は共有して、あとはそのために良いと思ったことをセルフマネジメントでどんどんやっていく。
ティール組織や組織マネジメントについて最近思うことでした。
<まとめ>
■ティール組織では、目標や予算は持たなくて良い。
むしろ、目標や予算が方向性を決めてしまうのを避ける方が良い。
■目標を達成するという意識や考え方になれば、達成型組織の側面が強くなり、望ましくないパワーがかかることがある。
■ティール組織では、生命体としての組織や自己組織化を尊重し、存在理由を大切にしながらその実現のために自由に生じる様々な取り組みを奨励したい。