文化と制度が一致しているか
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組織をまとめる仕事、
組織を運営する仕事、
組織をマネジメントする仕事、
そのような仕事に関わっている人も少なくないでしょう。
コミュニティをマネジメントすることについてもそうです。
家族、企業、NPO、地域、それらについてもそうです。
組織内での人の行動を規定するものに、文化と制度があります。
この両方に、人の行動は影響を受けます。
組織やコミュニティの内面に育まれているものが文化、
組織やコミュニティの外面として目に見える形で定められているものに制度があります
。
文化としては、倫理、道徳、雰囲気、価値観、などが挙げられます。
不文律として、暗黙の前提や共通認識として育まれますね。
慎重に行動することが推奨される組織、
挑戦が推奨される組織、
風通しの良さが推奨される組織、
などなど、組織やコミュニティの内部に、目に見えない形で育まれます。
制度は、システム、ルール、法、制定された規範、規則などが挙げられます。
客観的に明示されているので、誰もが確認可能です。
どんな評価制度を用いているか、どんな人事制度を用いているか、それらも組織内の人
の行動に影響を与えます。
文化と制度の両方が、
両輪のようにはたらいて、
組織やコミュニティに一定の秩序をもたらしていきます。
組織文化と組織制度はなるべく一貫していることが望ましいです。
挑戦を推奨する文化で、どんどんやろうよといっていても、
制度面で、挑戦して失敗したら懲罰が与えられたり、出世しないという仕組みになっい
たら、矛盾するからですね。
ルールや制度をつくるのは簡単なのですが、そこに命を吹き込むように文化を形成して
いく必要もあります。
守られないルール、機能していない制度、その背景には文化がそこまで追いついていな
いこともあります。
制度が先か、文化が先か、ではないのですが、
言葉を交わし、共通の価値観や組織のビジョンを形成し、雰囲気を作り出すなどして、
そこから文化も制度も現れてくるということは意識しておきたいものです。
文化と制度の両方が効果的に機能して、人も組織も活性化します。
<まとめ>
■組織においては、内面的な文化と外面的な制度の両方を扱うことが大切である。
■文化とは、価値観、雰囲気、道徳、倫理、共通認識などである。
制度とは、システム、ルール、法、制定された規範などである。
■言葉を交わし、共通の認識を育てていくことによって、文化も制度も形成されていく。
文化なき制度は機能しない。