社会の中での学びを考えるということ

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昨日は、関西大学の社会教育計画(一)の講義のシラバスを作成していました。

僕が宝塚市の社会教育委員も担当しているということもあって、社会教育についての考え方も、紹介していけたらなと思います。

実際、社会教育と聞いて、ピンとくる人って少ないんじゃないかと思います。

僕も大学生の頃は、心理学や教育学を学んでいたけれども、
社会教育、何それ?
状態でした。

社会で働き出して、
派遣社員の方々がキャリア形成で困っていたり、
社会的なルールが身についていないような社会人に接したり、
NPOの活動支援などに関わるようになって、
社会の中での学び、社会の中の学びの場づくりについてもっと関わりたいと思ってから知った領域です。

社会の中での学びについて、とっても広義で捉えたら社会教育です。

学校教育以外の教育活動全般が社会教育という考え方もありますが、とっても広い意味で捉えたら、学校教育も含めて社会の中での学び全般です。

そんなこと言ったら、社会の外での学びなんかあるのかってなりますけどね。

そこで、狭義でいったら、行政が行う社会の中での教育活動といった感じになります。
公民館や博物館、図書館などを活用して、地方の行政が行う活動ですね。

とはいえ、これはこれで狭義すぎて、現在の日本で行われている活動を捉えるのは難しいです。

私たちが普通に生活している中で、その社会や地域のことを学び、地域に育てられ、そして、大人になって子育てをしていく。

その中での地域の教育、社会の教育ってなんだろうかっていうのを考えているので、まさに様々な要因や歴史的な影響を受けてきます。

ふーんって感じでしょうか。

さっぱりわからないって感じでしょうか。

おいおい必要に応じて紹介してみたいなと思っています。

そんな社会教育に関しては、時代の流れとともに生涯学習という考え方が導入されたことによって、より複雑になっています。

社会教育と生涯学習はどう違うのか、どうでもいいと思うかもしれませんが、大きな社会の流れ、時代の流れという中で考えると、とても大切なパースペクティブなのですね。

とってもざっくりいってしまうと、地域での生活に根ざした学びをしていこうということから、生涯を通じて自由に学び続けられる世の中にしていこうという変化のように言えます。

社会の流れ、時代の流れを理解した上で、教育や学習について考えることが大切で、それについて考える機会を作れたらなと思っています。

ユネスコの考え方、
OECDの動向、
イリイチの脱学校論、
フレイレの「解放」の教育思想、
公民館の歴史的理解、
発達心理学と生涯発達、
成人教育への注目、
生涯教育から生涯学習へ、
社会教育終焉論、
社会教育とまちづくり、
社会教育と学習権、
生涯学習推進計画、
社会教育主事の役割、
社会教育施設の指定管理者制度、
などを扱っていきながら、社会の中での学びを考えていきます。

企業での人材育成、
コミュニティ運営、
学校教育、
家庭教育、
NPOなどの活動、
ボランティア論、
なども、こうした時代と社会の流れの中に位置付けられるので、パースペクティブを広げることになったらな、と。

意外と、社会の中での学び/教育について、知られていないことってたくさんあるんじゃないかと思います。

企業内の人材育成とは、また違った世界があるのです。

<まとめ>

■社会の中での学びについて、どれだけのことを知っているだろうか。

■地域や社会が人を育てる。
学校、家庭、行政、地域、NPO、企業など様々な人が学習活動や教育活動に携わっているが、それを社会の中での学びや教育という一段上の観点から眺める視点はあるだろうか。

■今の社会がどのようになっていて、時代の流れがどうなっているか。
その大きな流れや社会の中で、様々な学びが展開されているので、社会観や歴史観というのはとても大切なのである。

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