ウイスキーを嗜むことと学びの余韻

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(Photo by rawpixel.com on Unsplash)

一見さんお断りの招待制のウイスキーバーに連れていっていただいたことがあります。

これも昨日お届けしたように、お呼びいただけないと行くことができない場所で、そこに行けただけで貴重な機会となりました。

そこで色々とウイスキーの楽しみ方を教えていただきました。

マスターの話で印象的だったのが、
ストレートで香りを楽しみ、口の中で余韻を楽しむように味わっていくと、歳を重ねた時にまた味わいを楽しめるというものでした。

夜静かにウイスキーを嗜む。
その日にあった出来事、それは嬉しいことも、辛いことも、色々含めてゆっくりと味わうことでもあります。
ウイスキーの香りや味わいとともに。

そして、歳を重ねて、またそのウイスキーを飲んだ時に、これまで飲んできた時のいろんな記憶や思い出や感情が思い出されるという話でした。

すごく心惹かれました。
それは心当たりのある楽しみ方でもありました。

香りや味わいが、過去の記憶や思い出や感情を思い出させ、そしてウイスキーを飲むというひとときの中に、重層的な時間が流れるようでもあります。

いくつもの思い出が走馬灯のようにめぐり、あるいは、その時の気分と合わせて過去が浮かび上がるようでもあります。

不思議とウイスキーを嗜む時は、過去を旅します。
そして、今日飲むウイスキーは、未来を豊かにします。

振り返った時に、重層的な時間と記憶が積み重なっているからですね。

ドライブをしていると、かつて旅したところを運転したりすると、昔の記憶が蘇ります。
すっかり忘れていたことも、その道や景色が呼び水となって思い出され、そしてその振り返りとともに今の自分の思考や感情を豊かなものにしてくれます。

旧友に再会しても、その時の話から思い出されることがたくさんあるように、モノにも景色にも匂いにも記憶が埋め込まれています。

重なり合う時間を楽しむように、今、積み重ねているものがあるというのは、学びの一つの味わいのようにも思います。

<まとめ>
■歳を重ねてウイスキーを飲むと、かつてそのウイスキーを飲んだ時の記憶や感情が蘇って、その余韻を味わうことができるという。
■その時々の記憶や感情を感じながらウイスキーを味わうということは、匂いや味わいの中に記憶も感情も混ざるということなのだろう。
■外部に埋め込まれた記憶が呼び覚まされることで、重層的な味わいとなる。かつて旅したところを再訪すること、旧友と再会すること、それらと同じく、記憶や感情の味わいは、学びの一つの味わいのようでもある。

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