勢いを感じるオンラインの学びの場になっているか?

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オンラインでのファシリテーションでのポイントは何か。
今回紹介するのは、以下の論文です。

Thorpe, Stephen. "Facilitation online." D. Hunter, The art of facilitation (2007): 175-182.

https://www.researchgate.net/profile/Stephen_Thorpe3/publication/238780667_Facilitation_Online/links/562530ae08aeedae57dae51c.pdf

2007年の論文なので、現在のオンラインサービスの発展を踏まえると、だいぶ状況は違いますが、抑えるべきポイントは参考になります。

リアルの場面でのファシリテーションと比較して、オンラインで困難になる点として、

・オンラインシステムが機能していることの確認が必要
・参加者が見えない

という点を挙げています。

これまたあたり前ですね。

オンラインでファシリテーションをする場合、オンラインシステムについての理解や慣れがある程度必要です。
通信トラブルが生じることがありますし、学習者にシステムのことを説明する必要があります。
慣れていないことによって、スムーズな進行を妨げるからですね。

必ずしもオンラインでのツールやシステムのことを全て把握していなくても大丈夫です。
詳しい人にサポートしてもらえればOKだからですね。

ただ、
何も知らないよりは、機器の操作に慣れていて、自分である程度のトラブルを解決できるということは求められるでしょう。

もう一点、参加者が見えない、ということに関しては、
”ボディランゲージ、声のトーン、姿勢、気分、エネルギーレベルを評価することが困難”
だと指摘しています。

エネルギーレベルの評価が、ファシリテーションらしさを感じさせるところで、大事なポイントですね。

参加者の状態、
学習者の状態、
場の雰囲気や流れをつかむために、
トーンや気分やエネルギーレベルを感じています。

リアルであれば五感で感じ取ったり、体感する部分ですが、オンラインだと視覚情報と聴覚情報に偏りやすくなりますね。
オンラインの会議や講義で、参加者のビデオがオフだと、余計に感じ取りにくくなります。

ここからは、紹介した論文の内容を離れて、もう少し深めてみます。

オンラインには、無機質になりやすい部分があるので、自分を出しにくいところがあることをわかっておいて、雰囲気づくりや関係性の構築に力を入れるとよいと思います。

勢いを感じるオンライン会議、
エネルギーを感じるオンラインでの学びの場、
どんどんアイデアが生まれてくるようなオンラインミーティング、

そういうのは、ちょっとしたファシリテーターの心がけ次第でできてきます。

意識しないで学びの場や会議をファシリテーとしようとすると、

なんとなく反応が薄くて、
なんとなく無機質で、
なんとなく人間味が感じられなくて、
なんとなくエネルギーを感じにくい場になりやすいので、

関係性づくりや、勢いや、推進力を生み出すというのは、心がけるとよいですね。

僕の場合は、意識的に、ざっくばらんにやることが多いです。

なんでも良いから話してもらう、
雑談でもいいから乗っかる、
発言を肯定する、
テンポ早めの話し方でも良いからリズムをよくする、
くだけた言い回しを使ってみる、
なるべく自然体で話す、

などということをしています。

笑うというのも大事ですね。

場のエネルギーを高めるやりとりは、
リアルの場よりも意識した方がよいかもしれません。


<まとめ>

■オンラインでのファシリテーションでは、システムの習熟と、参加者の把握が、リアルよりも課題になる。
■システムは使い慣れておくことで、スムーズに操作できるようになり、スムーズさは場の流れや学びの質に影響を与える。
■オンラインでの学習者の様子で把握しにくいのはエネルギーレベルなどである。
把握しにくいだけではなく、場の勢いやテンポ、推進力、雰囲気をつくりにいくために、ファシリテーターがエネルギーを意識的に高める必要もある。

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