コミュニケーションで人は殺せる
コミュニケーションで人は殺せる。
朝、ふと、そんなことを考えました。
怖いことだな、と。
嫌なタイトルですねぇ。
コミュニケーションによって、
人を殺すことができるという事実に思い至った時、愕然としました。
コミュニケーションで人をダメにするのは、簡単です。
パワハラ、アカハラ、いじめ、無視。
その行き着く先に、死があります。
相手の人格を否定する。
相手の人間性を否定する。
無視する。
考えを否定する。
やることやなすこと否定する。
相手を無能の人だとみなして接する。
相手を伸びない人だとみなして接する。
相手に何もやらせないようにする。
罵詈雑言を浴びせる。
相手を見下す。
相手を死んだ方がよい人間だとみなして接する。
相手の発言を否定する。
それを積み重ねていけば、
相手をダメにすることができます。
普段は、相手の能力を伸ばすこと、引き出すこと、目標を達成すること、夢を叶えることばかり考えていますが、
逆説的に考えてみると、
相手の能力を抑えること、潰すこと、希望を失わせることもまた、
コミュニケーションによってできてしまいます。
パワハラやいじめ、などは言うまでもないことですが、
気をつけたいのは、
相手を無能な人だとみなして接することです。
これについては、
無自覚のうちにやってしまいがちなコミュニケーションパターンです。
使えないな。
ダメだな。
話にならないか。
無能だな。
バカだな。
わかってもらえないな。
理解できるはずがないな。
考えてないな。
どうせダメだな。
できるはずがないな。
才能ないな。
やる気もないな。
などなど、
そう思って相手に接してみてください。
相手は本来持っている能力も可能性も発揮することなく、
ダメになります。
発言や行動など、やることなすこと否定し、
人間性を攻撃するような言葉を投げかければ、
人はダメになります。
そういう怖いことを、
人はやってしまうのです。
子どもに対しても、できない子として接することで、
相手の可能性を奪います。
やらせない、
チャレンジさせない、
結果を承認しない、
努力を認めない、
ということにつながりますから。
大人に対しても、使えない人として接することで、
相手の能力と伸びる機会を奪います。
機会を与えない、
自由にやらせない、
アイデアを潰す、
ということにつながりますから。
コミュニケーションで人を殺すこともできるし、
人をダメにすることもできてしまいます。
組織や環境が変わったり、
上司が変わったりするだけで、
伸びる人はたくさんいます。
実際に、たくさん見てきました。
本人だけの問題ではなく、
周囲の人や上司や教師が、
その人の能力や成長機会を奪っているということも多いのです。
できない人、
使えない人、
無能な人だと思っている相手がいる場合、
相手をそのような状態にしているのは、自分のコミュニケーションに原因があるということも多いのです。
<まとめ>
■コミュニケーションで人を殺すことさえできてしまう。
パワハラ、いじめ、無視、言葉の暴力の力は大きい。
■人を殺すまでとはいかずとも、
相手をダメにすることも容易にできてしまう。
相手を無能な人、できない人、使えない人だとみなして接していけば、
相手は本来持っている能力も発揮できず、成長さえ奪うことになる。
■大人に対しても、子どもに対しても、
どうせこの人には無理、どうせこの子にはできない、
と思い込んで接することによって、相手は伸びなくなるのである。
コメント
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言葉で人が殺せることをわかってない人が多すぎると思います
暴力や刃物を使わなくったって人は殺せる
でも人は目に見えるものしか問題にしない
問題として扱いだしてもその時にはすでに手遅れ
取り返しのつかない事態に陥ってからしか問題にしない