そこまで言うか、そこまで言ってくれるか

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以前も紹介した漫画「BLUE GIANT」。

好きなシーンはたくさんあるのですが、
今日はその中の1つを取り上げたいなと思います。
単行本の7巻に出てくるシーンです。

漫画の内容のネタバレになりますので、
まだ読んでいる途中の人は今日の内容は読まずにスルーしてください。




よいでしょうか?




世界一のジャズプレーヤーを目指す主人公、宮本大。

その仲間にピアニストの雪折がいます。

子どもの頃から、
国内最高峰のジャズライブの店での演奏を目指し、
日々練習を重ねてきました。

技術もある。
実力もある。
そして周囲に対する気配りもある雪折。

そんな彼が、
夢でもある店での演奏を目指して、
そこの担当者をライブに誘い、自分の演奏を聴いてもらいます。

演奏も無事に終えて、
ワクワクしながら、
その担当者と会うのですが、
そこで言われたことは予想もしていなかった厳しい言葉でした。

全然ダメだ、と。

これまでピアノの技術を磨き、
その演奏が周囲に評価されてきたのが、
全否定されます。

面白くない、と。

うちのクラブをバカにしているのかということも言われます。

バカになんてしていなかったはず。
夢にまで見ていたクラブなのに。

ソロ演奏が全然なっていない、と。

そして、
自分よりもレベルが下だと思っていた仲間の2人については認めてもらえたのに、
自分だけダメ出しをされる始末。

人間性も否定されます。
本当は誰よりも気配りができるのですが、
弁解の余地なく否定されます。
ほんのささいなことが原因で。

音楽も人間もなめている、と。

弁解の余地なく、
厳しい言葉が続きます。

誰よりも練習し、
誰よりも技を磨き、
その技で評価されてきた。

日本一のクラブでの演奏を夢見てやってきた。
それはバカになんてしていないはずだった。

しかし、
相手の言葉は核心をつくものでした。

厳しい。
あまりに厳しい。

しかし、本人も自覚していなかった部分を鋭く指摘したものでした。

そして、それは、「本当のこと」でした。



表面的なことではなく、
核心をえぐるような言葉。

ジャズの演奏にとって、何が大事かを教えるものでした。


すべて、打ち砕かれます。

しかし、雪折はそこで終わりません。


厳しい言葉を投げかけ、
二度と見たくないと言って去っていかれ、
呆然としますが、

そこまで言ってくれた相手に感謝し、

自分の演奏をつかんでいきます。

「普通、そこまで言うか。
そこまで言ってくれるか」と。


この一連のシーンが、好きです。

言う側も、言われる側も。

伝える側も、受け止める側も。


本気だから相手にぶつけることができます。

表面的なお世辞を言ったり、
言葉を濁したりすることもできますが、
本気だからこそ投げかける厳しい要求があります。

そしてまた、
受け止める側も、
予想していなかった批判の数々に言葉を失い、ワナワナしますが、
それでも本当のことと向き合っていきます。

どこか、そういう厳しさがあります。

本気の大人と、本気の若者。

そこまで言ってくれるか?

ってことに満ちているから、
この漫画は好きです。

才能にぶつかる時の師匠や周囲の大人の眼差しが、
とても素敵です。

グサグサくるのは、
本当のことだから。

それを言う側も苦しむものです。

だとしたら、
それを受け止め、乗り越えるのがせめてもの務めなんじゃないか、と。

厳しい一言をどう受け止めるかで、
成長は全く変わります。



<まとめ>

■「本当のこと」というのは、
得てして残酷なものであり、
厳しいものである。

■そこまで言うか、そこまで言ってくれるか、
ということにも満ちている。

■言う側も本気だから、言う。
受け止める側も、相手が本気でぶつかってきているのがわかるから受け止める。
そして非を改めていく。

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