学生に意図した通りの場を提供する

画像の説明

(Photo by rawpixel.com on Unsplash)

「私は血液内科を志望していて、もうみたい疾患も決まっているけど、今回の実習を通してゼネラリスト的な教育を受ける期間が必要だと思いました」
と地域医療・総合診療の実習の振り返りで5年生が振り返っていて、

扱いたい疾患まで志望が明確になっているのか、
ということと、
実習を通して、様々な疾患やケアへの眼差しの重要性を感じたのか、
という2つの驚きがありました。

訪問診療で採算はとれるのか?という議論になったり、

「総合診療の専門医は、人気のなさそうな産婦人科と比べてもなる人が少ないのはなぜか」と、素直な疑問からの話し合いに展開したり、
おもしろかったです。

産婦人科をわざわざ引き合いに出さなくてもと思いながら聴いていましたが、リアリティがなぜかぐっと増しておもしろいです。
オンライン診療が増えたら、訪問診療はどうなるのか?訪問診療じゃないとできないことは何か?
患者さんは頭頂部や後頭部を自分で見れないね。
あ、浮腫とかも直接見たり触ったりしないと案外厳しいかもしれない。
みたいな、現場に触れてきたことから生じる疑問をもとにいろいろ話し合って、
「先生、これについて何かわかりますか?」

と学生から質問されても、訪問診療と診療報酬についても、総合診療医の専門医制度についても、オンライン診療と訪問診療の今後についても、

「いやいや、ごめん。僕もよくわかっていないから、調べてみてよ」
と言いつつ、ファシリテーションしてます。
みんな、鋭い視点で発言してくれるので、学生に助けられています(笑)

はじめはみんなシーンとしていて、発言しないので、
「おいおい、どうしたどうした?」
とざっくばらんな雰囲気づくりに力を入れましたが、次第に意図した通りの場になってよかったです。

コメント


認証コード1926

コメントは管理者の承認後に表示されます。