大きな結果は、小さな差から~累積するアドバンテージ~

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マルコム・グラッドウェルの『天才!成功する人々の法則』

を読むと、

成功とは累積するアドバンテージの結果もたらされるものだということを、

考えさせられます。


マルコム・グラッドウェルは、

OUTLIERSを天才と呼んでいます。

統計的異常値を示すような人たちですね。

通常ではない結果を出すような人たちです。

累積するアドバンテージという考え方は、

知っておいていただいても損はないかと思います。

例に出されるのは、

早生まれはスポーツ選手になりにくい、

というようなものですね。

4月や5月生まれと、3月生まれを比べると、

誕生日に約1年の差があります。

大人になった時にはたいして気にならないものですが、

幼少期の1年の発達差は大きいものです。

保育園に入園する際に、

3月生まれはようやく歩き始めた1歳の頃に、

4月生まれはもう2歳になって動き回っています。

同じ学年でも、

それだけの運動能力の差があります。

これは、本人の才能というよりは、単にいつ生まれたかによる差です。

身体の大きさ、身体能力、言葉の発達など、

まぁ、1年違えば、違いは大きいわけですね。

ちなみに、うちの娘の出産予定日は4月1日で、

まさしく学年の分かれ目で、

周囲は気にしていました(笑)

結局早生まれで3月生まれになりましたね。


さて、

幼少期に同じ学年でありながらこれだけの発達差があると、

遊びをしたり、スポーツをしたりした際に、

4月生まれや5月生まれの方が良い結果を出しやすいものです。

そして、自信を得たり、注目されたり、機会が与えられたりします。

そして、その機会を生かして成長し、

さらに結果を出すので、楽しくなり、

また次のチャンスが与えられていくというものです。

ほんの些細な違いやアドバンテージがどんどん積み重なっていくのですね。


システム思考をご存知の方は、

どんどん加速する自己強化型ループ

が思い浮かぶかもしれませんね。

持つものはどんどん与えられていきます。

勉強ができるかどうかも、

最初は些細な違いからだったりします。

人よりちょっとできる。

すると、

それによって機会が与えられます。

教師が注目したり、周囲の子が勉強を教えてもらおうとしたり、親が教材を与えたりします。

すると、その機会を生かして、どんどん伸びていきます。

企業で大きな結果を出せる人も、

ささいな違いがきっかけであることが意外と多いものです。

たまたま、営業で大きな契約を獲得できる。

すると、

その顧客が色々と教えてくれたり、

機会を与えてくれます。

上司も期待して、面倒を見たり、さらなるチャレンジの機会を与えたりします。

そうすると、その機会を活用して、さらに成長したり、結果を出していったりします。

ほんの少しの差、

ほんの1度のズレ、

ほんのちょっと目立つかどうか、

それが雪だるま式に大きな違いにつながっていくのです。

成功とは、天賦の才能というよりは、

累積するアドバンテージの結果もたらされるものだということを、

把握しておくとよいのではないかと思います。

他の人よりちょっとできる。

他の人より目立つ。

それによって、依頼されたり、頼られたりして、機会が与えられ、

その機会をしっかり生かすことで成長し、

成長して結果を出すことで、また次の機会が現れるという流れです。

そして、ここでのポイントはやはり、継続です。

継続しているからこそ、アドバンテージが累積していきます。

継続できることが才能である、

あたり前にできてしまうことが才能である、

人からやめろと言われてもやりたくてやってしまうことが才能である、

そういうことなんですよね。



<まとめ>

■成功とは、累積するアドバンテージの結果である。
最初から圧倒的な才能があったというより、
初めは小さな差なのだが、その差が雪だるま式に拡大していくのである。

■小さな差、目立つこと、人よりできるということ、
それによって機会が与えられる。
そして、その機会を生かして成長し、さらなる結果を手にしていく。

■大きな才能なんかではなくて、核にするのは小さな差でよい。
それを継続して育てていくことである。
機会を得て、それを生かして成長し、また次の機会をつかんでいくことである。

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