今ここの幸せと飢餓感と成長
(Photo by rawpixel.com on Unsplash)
飢餓状態と成長に関して、考えることがありました。
スティーブ・ジョブズの言う、
"stay hungry, stay foolish"
でもあります。
先日、漫画のグラゼニを読んでいたら、
家族の幸せのために野球をやっていては、一流になれない
というようなテーマに出会いました。
家族の生活を守るための野球というテーマと、野球選手として引退を迎えた際には、家族や親戚が仕事の面倒を見てくれる環境というテーマなのですが、
ぬくぬくした環境、
守られた環境、
そのような中では一流の選手になれないというのは、ありそうなことです。
僕もまぁ、家族の幸せと、その中での仕事という位置にいながら、20代の頃のがむしゃらな成長や飢餓感が、ちょっと弱まっているんじゃないのか、それっていい仕事や成長につながらないのではないかと感じたりします。
一見矛盾することに、足るを知る、ということと、飢餓感を持つ、ということがありそうに思います。
満足したらダメだ、
満ち足りたらダメだ。
一方で、
飢餓感ばかりでも精神的に健康とは言えないのではないだろうか、
と思うのです。
ワークライフバランスなんていう言葉で話される議論に通じるものもあります。
苦しい環境、
孤独で追い込む時期、
甘えのない厳しい中に自分を置く。
ワインでもおいしい葡萄を育てるには、厳しい土壌環境において強く根をはらせることが大切だと言われたりします。
野菜でもそうですね。
厳しい環境で飢餓感があるからこそ伸びる。
というのは、ある程度言えそうですよね。
満足感や自己肯定をしながら、健全な飢餓感を持つ、というのが結局のところたどり着くところなのかもしれないと、思いました。
家族や仲間、これまで作ってきた結果は承認し、今ある幸せを感じながら、それだけにとどまらずにさらに高みを目指すという飢餓感。
ある程度のことができたり、ある程度の高みまでたどり着くと、この飢餓感を持つのが課題になることもあります。
慣れや満足や緩みはどうしても生じますしね。
これまでやってきた自分や今ある幸せ、家族の大切さを認識しながら、それでも渇望し、そして底なしの欲望の沼には落ちないこと。
そんな中で人は生きているのではないかと思うのでした。
「今ここ」系の学びが広がる中で、健全に高みを目指すということってどういうことなのだろうと、考えています
<まとめ>
■成長や結果に対する渇望、飢餓感は、成長や学びを促進させる要素である。伸びる人は、飢えている。
■一方で、現状に対する満足感、足るを知るという要素も、精神的な健康には大事な要素である。
■現状に満足をしながらも、さらなる高みを目指すという飢餓感、さらには、守られていない厳しい環境の中に身を置くという状態を、自分に作っていくことも必要なのではないか。