ティール組織と組織の前提の変化

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最近読んで面白かった本に、

フレデリック・ラルー『ティール組織 ―マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』

があります。

ここ数年、
自分の中では分断されて、違和感を感じていた知識の塊というのがあるのですが、
この本を読むことで、全体像が見事にマッピングされました。

経営者の思考様式や実践、
専門職を取り巻く流れ、
マインドフルネスへの注目、
NPOやソーシャルビジネスに関わる人たちの思考、
教育を取り巻く流れ、
ブロックチェーンの技術革新と仮想通貨、
人類史に関する素晴らしい研究や知見の数々、
アカデミックとビジネスの分断、
ロースクールの経営難と大学を取り巻く環境の変化、
イギリスで見てきたこと、
格差の拡大、

それぞれで起こっていることがどうもつながっていそうで、どこかがつかみにくく、全体像をなかなか描けずにいたのですが、
『ティール組織 ―マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』を読んだことで、ああ、そうかとつながりました。

ティール組織の発想で、まず興味深いのは、組織にも発達の芳香があり、時代ごとに組織のパラダイムがあるというところです。

そして、
お金、名声、効率、成功を目指す達成型組織を乗り越えるものとして、生命体としての進化型の組織、ティール組織が描かれています。

経済的な成功を目指すことを主軸に置いてしまうことで、
非人間的な考え方や活動が行われ、環境問題などにもつながるという部分はまさにそうだと思います。

それを乗り越えるべく現れた多元型組織についても、
全員の合意形成を尊重しすぎるがあまりにスピードが遅く、
意思決定に多くの課題を抱え、個人が埋没してしまうという課題を指摘しています。

多くの非営利組織が陥りやすい点を指摘していて、これもなるほどと思います。

それらを乗り越えるように現れてきたティール組織の観点からは、生命体としての組織として、非常に多くの気づきを得られました。

部分としての個人と全体としての組織。

その調和のあり方や相互への影響の仕方など、組織を扱う人は是非とも読んでみていただきたい1冊です。

そして、
『ティール組織 ―マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』を読んでから、ジョセフ・ジャウォースキーの『シンクロニシティ 未来をつくるリーダーシップ』

を読みましたが、これまたオススメの1冊です。

<まとめ>

■組織のあたり前や前提も、時代と社会に合わせて進化してきている。

■お金や効率、成功を指標にする達成型組織の課題を乗り越えるように登場してきたティール組織の考え方は、
これからの時代を読み解くうえで必要な観点であろう。

■組織に対する観点について大きなパラダイムシフトが生じてきている。

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